作品

(※売り切れ)【個展作品】無題(墨アート)


無題】

サイズ:516㎜×426㎜

 

墨アート

ここ一、二年はどちらかと言うと、創作がメインで
いわゆる基本の点画などの基礎から少し離れた
書道生活をしていました。

これは見ての通り文字ではなく、墨アートです。
墨アートと言っても筆に墨をつけて適当にデザインした
としても墨アートになるので、小難しいことではなく
書道に関わらない人でも誰にでもできるのです。

しかしながら、書道人として墨アートを描くのであれば、
美術なのでやはり美しくなければいけません。
何でもOKならただの落書きにもなりかねないので。

そこで書道人として線を描いていきます。
筆をほぼ真横に寝かせてスーッと滑らせただけ。
単純な線であるのにこれが意外と難しい…

●筆の選択(素材、大きさなど)
●線の太さ
●墨を乗せる分量
●形
●墨の濃淡
●墨量
●配置
●筆の持ち方
●筆の動かし方
●描く速度
●手首のスナップの効かせ具合
●呼吸をするタイミング
●紙に対しての体の向き
●紙の選択(厚いor薄い、機械漉きor手漉きなど)
●全体的な構成

…キリがありません。
納得できる線が出ず何枚描いたことか…
普通に文字を書くより何倍も難しいと感じました。

よく考えてみると、それもそのはず。
アートの世界はよくわかりませんが、

アートも書道も一本の線、つまり基礎
から始まります。

単純な線ほど難しい。基本の点画もそうですが、
画数が少ない文字と同じで余白が多いと誤魔化しが
効かないのです。

何事も基礎があって初めて応用が効きます。
自分の体より巨大な筆を振り回すパフォーマンス
にしても、私のように比較的小さな筆を持って創作
するにしても、基礎がないと創作に繋げることは
できません。

ちなみに創作は適当に書いているように見えるかも
しれません。そして自由に表現できるものですが、
基礎を無視して何でもOKという意味ではありません。
しっかり基礎を固めたその上での自由です。
適当に見えて適当でない、自由に見えて自由でない…
むしろ緻密な計算(※本当に電卓を使うこともある。)
の上に成り立つ、それが創作。

逆に言うと、基礎ができていない者が自由に表現した
としても、どこか違和感があり簡単に見破られて
しまいます。
見る者が見ればわかるのです、素人は騙せても。

しかしいくら基礎が身についているとは言っても、
しばらく基礎から離れていると感覚は鈍ってしまいます。
えぇ、わかってましたよ、早く戻らなければ、と…。
基礎から離れた書道生活は不適切でした。

基礎→創作→創作→創作…

を改め、今は

基礎→基礎→創作→基礎→基礎→創作…

一本の線に返り、体で確認、線質を高め極めることを
大事にしています。

そんなことを思いながら描いてみた墨アート。
タイトルはあえてつけませんでした。
無題。

ひとつだけアピールするならば、

無駄を省き(余白を多めに、花で飾らない、盛らない)
シンプルに仕上げたという極限まで削ぎ落とした点。

見る人のそれぞれの感性に委ねます。

 



山岸清香展 書×レカンフラワー

2019年10月29日(火)~11月3日(日)
南部地域交流センター よりなん にて

 

毛筆筆耕専門ゆかり筆耕
山岸由賀里

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