『招待状の宛名書きはペンでも良いのか?』
最近とても多いご質問です。
結論から申し上げますと、
良いとは言いにくいです。
( ※ さすがにプロの立場からしても。)
おそらくホテルや式場様からも『毛筆か筆ペンで
書いてください。』と言われるのだと思います。
しかし、毛筆も筆ペンもそれぞれ専門家がいるぐらい
ですので、一般の方にはなかなか扱いにくいものです。
筆耕依頼すればお金がかかるし、かと言って毛筆や
筆ペンは書きにくい、ペンだったらマナー的にどうなのか?
というところが悩ましいのですよね。
できることならペンは避けて欲しいところではありますが、
時代と共に色々な考え方がありますので、より良い方法を
一緒に考えてみますね。
その前にまず、差出人はどなたになってますか?
ご両親ですか?ご本人ですか?
最近は連名出しや本人出しも増えてきているようですが、
まだまだ両親出しが多いようです。
両親出しであれば当然、ご両親が招待していることを
忘れてはならず、まず親御様とご相談されてペンでも
良いか了承を得てからにした方が無難です。
まずそこが前提となります。
その次にご提案するとすれば、
①『格』で合わせる
(縦書きなら毛筆または筆ペン、横書きならペン)
②ゲスト様によって変える
(年配の方には毛筆または筆ペン、同僚・友人にはペン)
このふたつです。
以下補足説明していきますね。
【 説明 ①『格』で合わせる 】
手紙には形式があり、便箋、封筒、筆記具にも
それぞれ『格』があるのです。
ですので招待状も同じということになります。
便箋、封筒は横書きより縦書きが格上。
そして筆記具の格はこうです。
①毛筆
②筆ペン
③万年筆
④水性ボールペン
⑤フェルトペン
⑥ボールペン
⑦鉛筆
の順に格が高く、慶事ごとは濃く太くが縁起が良いと
されていることから、招待状の宛名書きにおいては
ボールペンやサインペン(フェルトペン)はマナー違反
となっております。
毛筆か筆ペンがマナーと言われるのも頷けますよね。
ちょうどここ一年の間に結婚式に二件お呼ばれしまして、
その時に来た招待状は、プロが毛筆(縦書き)㊨で書いたものと
自分達がペン(横書き)㊧で書いたものでした。
手紙におけるそれぞれの格から考えても、
縦書き(和風)でフォーマルな招待状㊨には毛筆または筆ペン、
横書き(洋風)でカジュアルな招待状㊧にはペン、
が見た目からしてもマッチしてそうですよね。
今は横書き(洋風)の招待状が主流で実際にペンで書く方も
増えていることから、無意識的に格で合わせているという
ことでしょう。
【 説明 ②ゲスト様によって変える 】
以前のブログ『結婚式招待状の筆耕料金を少しでも抑える
方法とは?』
https://www.yukari-hikkou.com/archives/600
にも書きましたが、
ご来賓やご親族に多い年配の方というのは、毛筆が
当たり前の年代ですので、年配の方には毛筆または
筆ペン、同年代の同僚や友人にはご自分達がペンで
書くという方法です。
年配の方の分だけを筆耕依頼したとしても料金を安く
抑えられますので、実際このようにゲスト様によって
変えるケースも多いようです。
受け取る側としては招待状の格としてあるように、たとえ
横書き(洋風)でカジュアルなイメージでマッチして
いなくても、やはり毛筆か筆ペンの方がより格式高い印象
にはなりますので、年配の方には安心なのですよね。
(ここからは私の個人的な主観です。)
しかしご自分たちが書いたペンの方は、しっかり太く
書いてありました。
普段書き慣れなていないと宛名書きは本当に大変なので、
ご自分達でやろうとする姿勢は素晴らしいですよ。
プロに頼まず自分達で書いた、という彼らのおもてなし
ですから、ペンでも心がこもってて良いと個人的には
思いましたね。
しきたりやマナーを重んじるような仕事をしている立場
である私が言うのもおかしいですけど、それが全てでは
なく、それぞれの気持ちを尊重することの方が大事
だったりもしますのでね。
常識の範囲でという意味で、それぞれの価値で良いのでは
と思いますよ。
何事も臨機応変、柔軟に、です。
※ それでもやはりペンはすすめられませんがね(笑)
【関連記事】
●なぜ招待状の宛名は毛筆で書くのが正式なマナーなのか?
https://www.yukari-hikkou.com/archives/542
●『招待状 宛名書き 書きやすい おすすめ 筆ペン』などの
検索ワードではヒットしない書きやすい筆ペン?!
https://www.yukari-hikkou.com/archives/624
●毛筆タイプの筆ペンが苦手な方に書きやすい筆ペン?!
https://www.yukari-hikkou.com/archives/1173
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