面倒な筆記用具『つけペン』
ある意味私は面倒な人間である上に(笑)、筆耕という筆を
使って文字を書く、これまた面倒な仕事を好き好んでやって
いるわけですが、今回は更に面倒な筆記用具をご紹介したいと
思います。
『つけペン』
数年ほど前からずっと気になっていたお道具です。
いつか使ってみたいと…
『つけペン』は、その名の通りペン先にインクを付けながら
書く(描く)筆記用具です。
現代では漫画家やイラストレーターに主に使われており、
ペン習字をやっている人ならではのお道具でもあります。
特定の人にしか使われないのでやはり目立った流通もあり
ませんが、文房具店には置いてあります。
先日近所の文房具店でペン先2種類だけ購入してきましたが、
ボールペンや万年筆が陳列されているような目線の高さには
置いておらず、しゃがまないと見えないような低い位置に
こっそりひっそりと置いてありました(笑)
予想通りでしたよ!!
足りない他の物は通販で購入して取りあえずこれだけ揃え
ました。
つけペンは、『ペン先』『ペン軸』『インク』が三位一体と
なって初めて書くことができるのです。
ボールペンみたいにお尻をノックしてすぐ書けるものでも
なく、付けては書き付けては書き…水で拭ったり洗ったり…
ペン先を抜いたり差したり…準備から片づけまで…
あ~もぉ、面倒でしょ??(笑)
しかし、毛筆に慣れている人は面倒に感じることはないかも
しれません。
毛がないだけ(笑)で、付けて書くというやってることは同じ
ですからね。
先日初めて使ってみましたが、思ってたより書きやすいという
印象でした。
もっと扱いにくいものかと想像していましたが、『ガリガリ』
『サリサリ』と言うのでしょうか、この感触がとても新鮮
でした。
※ 日本ペン習字研究会 競書誌『ペンの光』課題より
なぜ敢えて面倒な『つけペン』を使うのか??
他の筆記用具には無い、つけペンにしか出せない抑揚のある
美しい線を表現しやすいから。
それだけです。
と言いましても、私も今回初めて使ったばかりなのでまだまだ
ですが、いつかは流麗優美な線が出せたらな…と思っています。
あ、もちろん毛筆が専門なのでそちらもですが!!(笑)
毛筆筆耕専門ゆかり筆耕
山岸由賀里
日頃使い慣れていない毛筆での宛名書きには時間も手間もかかります。
書式の面でも先方に失礼のないように正しく書かなければいけないとなると、それだけで大変な作業になると思います。
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