ゆかり筆耕のブログ

ちょっとしたミスや予備がない場合に、書き損じた時の対処法とは??

筆耕依頼をする場合、基本的には

一割程度の予備

を準備して頂くことになっています。

例えば、
宛名書き50枚なら、5枚程度の予備封筒を。
賞状5枚なら、1枚程度の予備用紙を。

といった具合です。

一割程度というのは、あくまでも目安です。

お客様によってはもっと多めに準備して
くださったりすることもあれば、

もっと少ないこともあったり、逆に初め
から予備が全くないこともあります。

予備を準備して頂く理由は、

書き損じ、追加、訂正などが発生した
場合に
使用するため。

もちろん細心の注意は払いますが、プロ
と言えども人間ですので、当然ミスは避け
られないわけです。

 

🌸ちょっとしたミスや予備がない
場合に、書き損じた時の対処法とは??

例えば…
●宛名書きで、
100-0000100-0005と書き損じた。
秋田秋田と書き損じた。

など、郵便番号や住所を間違えた場合や、

●賞状で、
平成二十九年三月三十日平成二十九年
三月三〇日
と書き損じた。

など、ちょっとしたミスの場合は、

オルファ アートナイフプロ

カッターナイフ(カミソリ)で削って消す

という方法を選択することがあります。

私が使っているのはこちら。

オルファ アートナイフプロ
OLFA(オルファ) アートナイフプロ

細工用のアートナイフです。
替刃(直線刃、平刃、曲線刃)がついている
タイプで削る時に使うのは曲線刃です。

本当は、カミソリの方が良いのですが、
曲線刃であればどこのでも良いと思います。

ただし、多少テクニックが要るので}
不慣れな人にはお勧めできません。

オルファ アートナイフプロ

替刃のあるタイプを持っている理由は、
直線刃と平刃は創作の時に使うので便利
だったからです。

削る目的としてなら曲線刃だけで十分
です。

 

それで、削る頻度としては年に数件ある
かないか、非常に稀と言えば稀ですが、

筆耕業界では必須の技術ではあります。

ただし、ちょっとしたミスなら必ず
削る、というわけではありません。

【削っても良いケース】
●削った跡が目立たない用紙
●予備が全くない場合
(※絶対ではあり
ませんが)

ケースバイケースですが、私の場合は、
予備が十分にあれば書き直すことが多い
です。

それ以前に削ってはいけない場合も少な
からずあります。

【削ってはいけないケース】
●色付きや模様のあるもの、素材が和紙
など特殊な用紙

→これらは、削ると目立ってしまいます。

名前や表題など大きな文字
→名前や表題などは大きいので目立って
しまうのと、名前を刃物で削るという
ことが失礼にあたるので、名前の書き
損じはいかなる場合も削れません。

感謝状全文

感謝状全文

和紙以外の白い用紙ならほぼ削れると
いうことではありますが、白でも削って
みると色がグレーだった、など、削って
みないとわからないというのが実際の
ところです。

そして更に、削れたは良いが上に墨を
乗せると滲んで結局ボツになった、
というケースも珍しくありません。

私の経験上、成功率フィフティ、
フィフティ。
非常に低いですね。

削る技術の有る無し以前に、紙の素材や
書き損じの程度に大きく左右されるよう
です。

そんな中、私にも過去に大ピンチがあり
ました。

 

🌸賞状全文筆耕で書き損じ2か所の結末

数年ほど前、賞状全文6枚(※いずれも
同じ文面)のご依頼でした。
(※予備は4枚)

賞状全文筆耕の場合、

レイアウト作成→下書き→読み合わせ
(校正)→墨入れ→読み合わせ(校正)

という順序で作業を行っています。

下書きを終え、読み合わせ(校正)がOK
だったはずが、全て墨を入れ終えたあと
で、なんと…

誤字1字、脱字1字、
2か所の書き損じが…!!
(※6枚とも全て)

下書きの時点で既に間違っていたのに
全く気付かなかったのです。

こんなミスは普段ほとんどないと自負
している私に久々の大ピンチでした。

しかしここは冷静に対処します。

●脱字の箇所は助詞で、無い方が一般的
だった(無くても意味は通る)ので先方に
了解を得ました。

●誤字の箇所はひらがなで小さい文字
だったのが幸いで、これは削ってうまく
墨が乗りました。

ひと言に『書き損じ』と言っても程度は
様々で、修正が効くもの、効かないもの
とに分かれます。

予備が使えない(予備がない)状況で、修正
が効くものだったのは不幸中の幸いでした。

削る頻度としてはそうそうないことでは
ありますが、思わぬミスで窮地に立た
される場合もあることを考えると、

筆耕士と言えども書く技術だけでなく、
削る技術も必須であると言えます。

成功率が低い割には結果オーライ。
しかし、ヒヤリでした(笑)

 

毛筆筆耕専門ゆかり筆耕
山岸由賀里

 

 

ご依頼をお受けいたしております

オルファ アートナイフプロ

日頃使い慣れていない毛筆での宛名書きには時間も手間もかかります。
書式の面でも先方に失礼のないように正しく書かなければいけないとなると、それだけで大変な作業になると思います。

ゆかり筆耕では個人の方でもご依頼しやすい料金で筆耕依頼を受け付けておりますので、原稿の内容や必要とする枚数など、どうぞお気軽にご相談ください。

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