ゆかり筆耕のブログ

なぜ『左利き用筆ペン(筆)』はないのか??

年賀状(結婚式招待状も含めて)を筆ペンで
書こうとする方でしょう、

11月頃から年末にかけては特にそうで、

『おすすめ筆ペン』
『書きやすい筆ペン』

などの検索ワードはおなじみなのですが、

先日、ん?!という検索ワードを見ました。
それは…

 

 

『左利き用筆ペン』

 

 

正直驚きました。

なぜなら端からないという認識なので、
思いつかない、というか考えたことも
なかったからです。

 

🌸なぜ『左利き用筆ペン(筆)』はないのか??

文字は右で書くことが前提になっている。

という理由からです。

そうでなければ、既に左利き用があっても
おかしくはないはずですからね。

ボールペンや鉛筆などの硬筆は左で扱えても、
毛筆の場合は、人間の体の構造上用筆に無理
があります。

こちらは、ぺんてる筆(中字)FL2Lで、
『ペンの光』の課題お手本でも頻繁に使用され
ている筆ペンです。
ぺんてる筆 中字 FL2L

この筆ペンで、漢数字『一二三』と書いて
みました。

漢数字 一二三 筆ペン

 

これも同じ筆ペンで漢数字『一二三』と書いて
みました。
漢数字 一二三 筆ペン
左で!!

かろうじて漢数字『一二三』に見える程度
ですね。
汚いでしょ??(笑)

これでも真剣に書いたんですよ。
でも左手では基本すら書けません。
練習すればもう少しましにはなると思いますが。

 

例えば『一二三』のように横画の場合、
左から右へ送筆しますが、
一見簡単そうに見える線も、

左手で左から右は、
大筆で大きな文字を書く場合自分の体が
邪魔して、

あるいは小筆で小さな文字を書く場合でも
手の構造上書きにくいはずなのです。

 

 

🌸左利きの人が筆ペン(筆)で書くには…

以下の選択肢があるかと思われます。
(※選択肢の数字が大きくなるほど非現実的となっています。)

筆ペン(筆)は難しいので、筆耕依頼に出す。
→お勧め(笑)

②左で書く。
→扱いは難しいが、慣れた手で書きやすい。

③右で書く。
→不慣れな手で書きにくいが、理に適っている。

④左利き用ができるのを待つ。
→いつのことやら…

文字の誕生は約3000年前だという話を以前
ちらっとしましたが、その後漢字が中国から
日本に渡って来たのは約2000年前だと言われ
ています。
その悠久な文字の歴史を左利き用(鏡文字など)
に覆す。

→誰がどうやって?!(笑)
そうなると今度は、大半が右利きなのにほとんど
の人が筆を使えなくなるではないですか!!
大層な話です(笑)

 

🌸左利きの人が書道を習う場合、
右手に強制するべきか??

書道だけは右手で書くように指導するのが一般的
だと思われます。
(※すべてを右に強制することは避けます。)

先ほども書いたように、文字は右で書くことが
前提となっている以上、最終的には右で書くこと
になるでしょう。

しかし、どんなお稽古事もそうですが、楽しいと
いう感覚が持てないと長続きしませんから、特に
左利きの子供に教える場合は、

初めは左手で書いて徐々に右手に慣らしていく。

という教え方が脳にストレスも少なくて良いと
考えます。

いきなり慣れない右手で書いても、うまく書けず
嫌になって楽しめない結果、習得する前にやめて
しまう、というシナリオができています。

大人の私でさえ、先ほど左で書いた『一二三』
だけでも、ものすごくストレスを感じましたから。

まして脳も体も発達段階の子供にとっては大人が
思う以上のストレスになるのでは、と思います。

焦らずゆっくり。

どうせ書の道は長くそして深いですから(笑)

左利きの子供は器用なので、いずれ両手で書ける
ようになりますよ。(←予想)

両手で書けたらカッコいいですよね。

 

 

🌸道具は使いよう

左手で筆ペン(筆)は扱いにくいのは確かです。

しかし、どんな道具もそうですが、右利きでも
左利きでも関係なく、

道具は何を使うか、ではなく、どう使うか。

が大事だと、筆耕もペン習字もやっていてそう
感じます。

扱いに慣れることが大事なようです。

実際に左利きの人の道具の扱いを見てても
やはり器用ですものね。

何度も言いますが、文字の上達は一朝一夕とは
なりません。

練習、練習、練習…です。

しかし、筆ペンや筆の製造技術が進化していつか
左利き用が出てくることも期待したいのはあり
ますがね…

筆ペン

毛筆筆耕専門ゆかり筆耕
山岸由賀里

 

 

 

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