ゆかり筆耕のブログ

『欲』という執着を捨てることの大事

あれが欲しい、これも欲しい、こうなりたい、あの人が
欲しい、結婚したい…(笑)

人間には欲というものがありますが、過剰な欲は執着と
なり返って遠ざけることがあります。

そして諦めかけたころにスッと手に入る。

皮肉にもそんなものです。

書の世界も同じ。

新緑の京都に来ています
※ 日本ペン習字研究会 競書誌『ペンの光』手紙実用部課題より
※ ゲルインクボールペン(三菱鉛筆 ユニボール シグノ 超極細 0.28mm)使用

新緑の京都に来ています。
あいにくの空模様ですが、さすが悠久の
古都、山々もすっかり緑一色に染められ
雨の中でも美しいこと。
抹茶のお菓子を買いました。
お土産お楽しみに。

 

今月号の中では、一番多く練習したはずの『手紙実用部』
の課題でしたが、最後まで思うようにペンが走らず難儀
しました。

思うように書けない時は、根詰めるより日を改めて書く
のが良いと書道では教えられました。

良い意味で『諦める』ということ。

ある程度のところで一旦切り上げて、気分を入れ替える
ことも大事なのです。

展覧会に出品する時もそうですが、『ペンの光』は競書
なので提出期限もありますから、ある程度練習用の紙で
練習して感覚がつかめたら、本番用の紙(競書用紙)で
清書をあげるつもりで練習するわけです。

(※ 筆耕の場合も宛名書きの練習であれば、コピー用紙や
レポート用紙など他の紙で練習するよりも、実際に使う
封筒で練習する方が上達が早いのと同じです。)

たくさん書いたからといって最後に書いたものが一番良い
というのは、実際には少ないかもしれません。
(本当は最後に書いたものが良いのが理想ですが。)

例えば清書をあげるつもりで10枚書いたとしても、その中
で一番良いのは大体真ん中あたりまでなのです。

なぜか??

それは『欲』が出るから。

自分で見て悪い箇所は次は気を付けて書こうとします。

しかし良くなったと思ったら、逆に良かった箇所が悪く
なる。

書けば書くほど、その繰り返しになってしまい、他の
箇所までもだんだん悪くなり気分的にも嫌になって
ドツボにはまる始末。

さっきより上手く書こうという『欲』が足をひっぱるの
です。

書けないことに嫌気がさす前にスパッと諦めて、日を
改めて気分を変える。

変に『欲』が出ず、深く考えずに書ける全体の大体真ん中
あたりまでが、結果的に良く書けていることが多いのです。

しかしこの課題は、もうこれで最後にしようとほぼ諦めた
時に書いたのですが、まぁ提出しても良いかなというところ
まで仕上がった(つもり)ものでした。

出すから入る宇宙の法則と同じ。

『欲』という執着を捨てたから手に入ったという理屈であり
法則なのです。

諦めた時に良いものが書けることは、何度も経験していて
よくわかっているはずなのに、諦められない性分…

そう、私は根っからの典型的な職人気質で(←おっさん
みたい…笑)何事も突き詰めないと気が済まないのです。

書の上達は根気が必要。
諦めるのも必要。

一朝一夕にはならず、時に力を抜きつつもコツコツと永年
積み重ねていくもの。

私は根詰める癖があるので、この頑固な職人気質が時折上達の
邪魔をするようです(苦笑)

結局今月は8部門中4部門出品することができました。

ペンの光課題

締め切りが迫る中、清書があがって封緘作業をする時の
安堵感はひとしおです。

そして『送る』というより『贈る』という気持ちで郵便局へ
持っていくのです。

しかし仕事でもないのになぜこんなに緊張するのでしょうか(笑)

筆耕のお仕事をしている方が断然楽ですねぇ~

 

新緑の京都に来ています。

毛筆筆耕専門ゆかり筆耕
山岸由賀里

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新緑の京都に来ています

日頃使い慣れていない毛筆での宛名書きには時間も手間もかかります。
書式の面でも先方に失礼のないように正しく書かなければいけないとなると、それだけで大変な作業になると思います。

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