ゆかり筆耕のブログ

美しい『華』のある招待状の宛名書きにはご用心?!

縦書きの招待状では和紙を使われることが多いですが、
『華』というのをお聞きになったことがあるでしょうか?

あまり一般的ではないのかもしれません。
ですが割とよく見かけるのではないでしょうか?

越前和紙に代表される『大礼紙』(たいれいし)には和紙の原料
となる楮(こうぞ)の繊維が使われています。

( ※ 大礼紙とは、昭和天皇の即位の礼『大礼の儀』にちなんで
作られた、冠婚葬祭などの改まった場で用いられる私達の生活に
馴染んだ和紙です。)

光にかざすと繊維がきれいに浮かび上がるのですが、わかります
でしょうか?

招待状本状 大礼紙

この楮の皮を小さく加工して散らした模様が『華』と呼ばれるの
だそうです。
( ※ これは招待状の本状の方ですが、封筒も同様の素材でした。)

が!!

パールのように上品に輝き見た目は美しいのですが、実は筆耕士に
とっては少々厄介者。

墨が滲んだり、はじいたりすることがあるのです。

様

これは見事に?!(笑)はじいてしまった例です。

こうなると塗りつぶすことになるのですが、今度は滲んで線が異常に
太くなったりする可能性もあるので、更に慎重になります。
それでも明らかにおかしい時は仕方がないので書き直しますが。

質の良い和紙であればあるほど和紙というのは元々書きにくいもので、
墨がうまく乗らない、滲む、墨を吸い過ぎて筆が持っていかれる、
といった性質があります。

紙と筆には相性があって、プロでもよく『この紙は書きやすい、書き
にくい』という言い方をしますが、この手の和紙は繊維が穂先に
くっついて来ることもあって、これもまた書きにくい要素でもある
のです。
相性が良いのか悪いのか(笑)

ですが、だいたい書きやすいようにまたはインクが乗りやすいように
加工されているものが多いので、余程大きな失敗はないのですが、
洋紙に比べると『華』のある和紙(凹凸があるものもですが)というのは、
相性が悪い時は書きにくいこともあるのです。

筆ペンで書かれる方もどうぞお気を付けくださいませ!!
筆ペンも滲むことがありますので。

美しい『華』にはご用心…

招待状宛名書き

毛筆筆耕専門ゆかり筆耕
山岸由賀里

 

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招待状宛名書き

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