ゆかり筆耕のブログ

利き過ぎた○○が原因⁈器械体操のハプニングから学ぶ、なぜ筆ペンは書きにくいのか?

先日ある高校から賞状の部分筆耕のご依頼があり、
( ※ ありがとうございます! )
それは部活動(弓道部)の表彰状でした。( ※ おめでと~!! )

そう言えば、私は中学校の頃体操部だったのですが、表彰状
をもらったことを思い出しまして、久しぶりにその表彰状を
見返しておりました。

その当時(ウン十年前)に筆耕屋なんてあったのかなぁと、ふと
思ったのです。

もちろん、中学生で筆耕なんて言葉すら知りませんでしたし、
誰が書いたのか気にも留めませんでした。

学校でもらう表彰状は国語の先生が書くイメージはあったような
気は致しますが…

改めてじっくり見ておりますと、どうも毛筆のプロの字ではなく、
筆ペンで書いてあったことに今更気づきました。( ※ 遅過ぎ!笑 )

器械体操の平均台や跳馬ではロイター板(踏切板)を使いますが、
偶然こんなアクシデントを観ました。
10秒ほどの動画です↓↓↓

まるで『スラムダンク』の桜木花道! 跳びすぎた跳馬男
http://rss.bonjin.jp/124528/

スラムダンクは見たことがないですが、タイトルからほぼ察しは
ついてました。
予想通りで笑ってしまいましたが、CMだそうです(笑)
( ※ いえいえ、CMでなかったら笑い事ではないのです、命懸け
ですから… )

ロイター板のバネが壊れて跳馬に触れることなく綺麗な円を描き
ながら宙を舞い、審判席に選手が突っ込んだのです。

バネが利き過ぎると全力疾走の助走と相まってあんなに跳ぶん
ですね!!(驚)

そう、『バネ』が利き過ぎて…

 

利き過ぎたバネが原因⁈器械体操のハプニングから学ぶ、
なぜ筆ペンは書きにくいのか?

以前も記事にしましたが、ぺんてる筆【中字】しか使ったことが
ないので他のメーカーのものはわかりませんが、ここ1~2年ほど
ちょこちょこ練習がてら使ってきました。

初めは思うような線が出ず書きにくかったのですが、ぺんてる筆の
特性がわかってきたので今では随分と書きやすくなりました。

おそらくですが、毛筆に慣れている人の方が返って筆ペンは書き
にくいと感じていると思います。私もそうだったので。
なぜでしょうか…

ぺんてる筆 毛筆

『素材の違い』が大きな理由であるのは明確です。

ぺんてる筆の素材はナイロンです。
ナイロンは本毛以上に弾力性(腰が強い)があります。
独自の先端技術でまとまりも良く穂先が利きます。

そして私が普段使っている小筆は動物の本毛、イタチ毛です。
イタチ毛も弾力性(腰が強い)があります。
同じくまとまりも良く穂先が利くので楷書の細字には最適です。

同じような特性があるのに、ぺんてる筆に無くてイタチ毛にある
ものとは何か?

それは、しなやかさ(≒やわらかさ)なのです。

イタチ毛にはしなやかな(≒やわらかい)弾力性があります。
シャープな中にもやわらやかさがありますが、ぺんてる筆は
しなやかさがやや欠けているために弾力性(バネ)が利き過ぎ
しまっているのです。

ピンピンと跳ねるといった感覚でしょうか。

この利き過ぎたバネが毛筆に慣れている者にとっては返って扱い
にくくさせているのでは、と思うのです。

毛筆では指先の微妙なコントロールによって穂先に圧をかけて線や
形を整えていくのですが、筆ペンだと圧の調整(インクの調整も
ありますが)ができず、返って穂先が利き過ぎて暴れてしまうと
いった感じなのです。

例えば、縦画の収筆。

下 毛筆
下 ぺんてる筆

漢字の『下』の二画目の収筆部分では、穂先は下から左上に向かい
右下で収めます。

(あまり目立った差がないのでわかりにくいですが)
毛筆の場合やわらかさが出ますが、筆ペンの場合この左上に向かう時に
しなやかさが無いため、穂先がそのまま出た感じになりやすいのです。

私はこの縦画の歪みや収筆がいつも危なっかしいです。

そして、逆筆。

へ 毛筆
ぺんてる筆 へ

ひらがなの『へ』は逆筆で入りますが、毛筆の場合入筆部分がやわらかい
線になるのですが、筆ペンの場合硬い印象になりやすいです。

穂先を隠すための用法なのにピンピン跳ねるようでは、隠しきれず形が
整いにくいように感じるのです。

 

ぺんてる筆 住所

しかしぺんてる筆は穂先が利くので、1センチぐらいの小さな字
(住所の
大きさ)なら抜群に書きやすく、毛筆と同じような感覚で
書けますので
細字には申し分なく最適&快適です。

ただ2センチぐらいの少し太さの要る大きめの字(宛名の大きさ)
だと縦画の収筆や、逆筆などには書けなくはないのですが、やや
不向きな弾力かなぁというのが私の見解です。

『素材の違い』の他に挙げるなら、次はやはり『インク』と『墨』
でしょう。

ぺんてる筆はインクの調整が難しい、つまりインクの含み具合が
目で確認し辛いところがあります。

毛筆の場合は、硯や墨壷を置く位置もそうですが、墨含みの調整は
感覚で覚えてるので見ないでやっていることもあるぐらいです。

(長々と書いてしまいましたが…)

筆ペンに限らずどんな道具を使うにしても、その特性を知り、あとは
使って慣れていくことで手に馴染んでくるものなので、練習して体で
覚えるしかないのでしょう。要は慣れですね。

転折や右払いなど方向を変える時、太さを変える時などは穂先が暴れ
やすいので要注意です。
( ※ 暴れても審判席まで跳ぶことはありません! 笑 )

道具に使われるのではなく、自由に器用に操れることが本望(本毛)
ですがね(笑)

え?!私が今でも宙返りができるかですか?

いえ、さすがに今はもう無理でしょう!!
こっちは逆にバネ(弾力)がなさ過ぎて(苦笑)

 

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毛筆筆耕専門ゆかり筆耕
山岸由賀里

 

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日頃使い慣れていない毛筆での宛名書きには時間も手間もかかります。
書式の面でも先方に失礼のないように正しく書かなければいけないとなると、それだけで大変な作業になると思います。

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